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FRIENDs -ars短編集-

第5章 ハチミツを添えて A×N

Aサイド


腕の中で何かが蠢く。

かずが寝返りをうったらしい。


俺の胸に鼻をぴったりつけて眠るかずが
愛おしくて、ギューッと抱き締めた。


「んんっ…まさき…?」


つい強く抱き締めてしまって、
かずが苦しそうな顔を覗かせる。


「あ、ごめんごめん。可愛くてさ…♪」
「可愛くてさ…♪、じゃねーよ。暑苦しい。」


かずは強気にぷいっと目を逸らしながらも
その頬は真っ赤に染まっていた。


「あひゃひゃっ、嬉しいくせにぃ~!」


俺はこっちを向いてくれないかずを
思いっきりくすぐった。


「んははっ、ちょ、まさきっ…やっ、ははっ」


もーやめろよー、なんて言うかずと、
こんな時間を過ごすのが俺の幸せだ。


出来ればもっと一緒にいたい。


仕事があったってなかったって。
朝だって昼だって夜だって真夜中でも。

一生一緒にいたい。

もちろんそう思ってるのが俺だけだったら
それは叶わない願いだけど。


叶うかどうかは、かずに聞くまでわからない。


「かず…」


そうだ、今聞こう。


「ん?」




















「…結婚しよっか?」


*fin*

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