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FRIENDs -ars短編集-

第6章 王子様とペット。 A×NM

Aサイド


「和…?」


和が俺の前の席からソファに移動した。

俺もそれを追ってソファに座る。


「…何?」


和は俺の方を向いて少し素っ気なく言う。

少し向こうから潤の視線も感じるけど
今は和の態度が気になって仕方がなかった。


「あ〜、もしかしてヤキモチ妬いてる?」


俺がニヤニヤしながら問いただすと、
和は慌てたように違うよっ!と叫んだ。

これは肯定と取っていいのかな?笑


「大丈夫、潤も好きだけど、和も好きだよ♪」


俺は和を後ろから抱きしめて
その頬にチュッとキスをした。


「なっ…///」


両頬が真っ赤に染まっていく。


「かーわいっ!」
「か、かわいくねーわ…」


そんな俺らを羨ましそうに見つめる潤。

それを見つけて、俺は潤もこっちに呼んだ。


「洗い物なんて後でいいからっ!」


潤はどこか納得いかないような顔をしながら
出していた水を止めこっちに歩いてくる。

俺の横に座った潤を
片手でギュッと抱きしめる。

もう片方の手も、離さないようにギュッと。


「2人とも大好きだよ♡♡♡」

「あっ!!!」


俺が両方の腕をより強く抱きしめると
右手にいた和が急に大きな声を出す。


「ど、どうした?」
「相葉さん、親指んとこ血出てる…」


そう言われ手を解き見てみると、
手のひらと親指の付け根あたりに擦り傷。

さっきのあれか…


「あ~、さっき走ってたらこけちゃって…」


てへぺろっと舌を出してみせると
2人揃ってため息をつかれた。


手で支えたからギリセだと思ったんだけど…

まさか支えた手の方が怪我をするとは…


「支えたって、ギリギリアウトだから!」
「…あれ、声に出てた?」


そう聞くと完全に出てた
とでも言うように2人は頷いた。

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