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×××だけのプリンス

第2章 S&N+O 次の標的(ターゲット)

「…あ…釣れたよヒラメ…」



隣にいる智くんはそんなことを漏らす。


タクシーで俺の家に向かう。

着いた頃には、智くんは寝言も
言わないくらい熟睡していて。

家に着いたことを知らせると、
どこ?なんて言いながらも
寝ぼけながらちゃんと付いてくる。


フラフラしてる智くんを支えながら
やっとの思いで家に着く。

ドアを開けてすぐ。
智くんの気が変わらないうちに
壁に押し付けてキスをした。


思った通り、智くんはされるがままに。
熱を持った唇から、息を漏らしていた。


舌で唇に沿って撫でると、
口を少し開けて俺の舌が入るのを
とろんとした瞳で待っている。

そんな目で見つめられ、
少しドギマギしてしまう。


智くんの望むとおり、
舌も使って熱い深いキスを交わした。


「ベッド…行く?」


唇を離し、そう問いかける。

智くんは黙っている。


俺はそれを肯定ととって、
智くんを抱え上げる。

その瞬間少し焦っていたけど、
落ちるよ?と耳元で呟くと
少し顔を赤くしてから俺の胸に顔を隠す。



ベッドに優しく下ろし、
また舌を絡めて息を吐きながらキスをする。


少し動いて智くんの上に跨がると
ベッドの軋む音がした。

着ていたコートとパーカーを脱がし、
俺もジャンパーを脱ぎ再びキスを再開する。


雅紀やニノとは違う。
向こうが主導権を握っているようなキス。

智くんの舌が勝手に動いて絡みつく。


着ていた服を胸辺りまで捲ると、
ピンと立った乳首。

それを見て、少し肌寒いことに気付く。


暖房を入れたら暑すぎるかな…

と思いつつも智くんの上から退くと
腕をガッと掴まれ智くんの上に逆戻りする。


不思議そうに智くんの顔を見ていると
ふと口が動き出す。



「どこ行くの…?

…早く、その手で俺に触れてよ…」





思ったよりもかかるのが早くて
目を丸くしていると、智くんはおもむろに
胸ぐらを掴んで自分の方に引き寄せ、
また同じように深いキスをした。

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