君の愛しい玩具
第1章 我が儘な王様
無言まま…
車は――――…ある場所で止まった…
「お疲れ様です…到着いたしました…」
轟さんに、手を取られ…降りた場所は――――…
何度か、メデル君の付き添いで来たことのある…
オーダーメイド専用の衣料店―――…
「モタモタすんな…行くぞ!」
「――――…」
僕は、まだモヤモヤが消えないまま…
メデル君の後を…渋々着いていく…
何度来ても―――…庶民のには関係ない場所だ…
「いらっしゃいませ!財御持様、本日はご予約ありがとうございます…
こちらの方でございますね?
何度か、メデル様とご一緒にご来店されてますね?
ほほぅ、相変わらず愛くるしい方でございますね」
僕は、いきなり声をかけられ!!ドギマギしてしまった!!