君の愛しい玩具
第9章 夢への一歩!
「さてと、新入部員を交えての活動は来週からだから…
今日は、花田君と長瀬君は帰っていいんだけど――…」
僕は、メデル君をチラリと見る――…
メデル君は、部活で話があるらしく…少し桐山部長と話していた――…
「――…じゃ…花田…帰ろうか…」
何となく居場所がなくなった長瀬君は、同じく居場所のない僕を誘って…部室を出ようとした――…
「あ、イトシ!教室で待ってろ…すぐ行くから」
出口に向かう僕に…メデル君が声をかけた…
「う、うん――…解った…」
「ったく…ガードが…固いんだよ」
僕の肩をギュッと掴む長瀬君の手が少し苛立っているのに――…僕は気が付かなかった
…