君の愛しい玩具
第10章 始まりの星
「―――…イトシ…部活行くぞ」
「う、うん!!」
放課後、廊下で待ち合わせする僕とメデル君―――…
「財御侍…遅え~よ!
じゃぁ、花田!また明日な?」
長瀬君はメデル君が来るまで一緒に待っててくれていたが、ラグビー部の部室へと廊下を曲がる―――…
「ありがとう、長瀬君!また、明日!!」
僕は…長瀬君の背中に挨拶をしてメデル君を迎える…
「―――長瀬君…マジでウザい」
「///メデル君……」
相変わらずメデル君は、長瀬君に冷たい…
僕を…取られたくない?から?って――…自惚れていいのかな?
「――――…そんなに、嫌なら…先に部室に行くけど――…」
「――――…それも…ダメ!
桐山部長は…ああ見えて…タラシだ――…」
「――…タラ…シ?」
メデル君は、はぁ~っと…深くかため息を吐くと―…「まっ…お前には関係ないから…」
と、意味深なことをいい部室に歩き出した…