
君の愛しい玩具
第12章 玩具の役割?!
「いや~…オレも長年コックやってて…少人数制にすると言われたときは反発しましたよ――――…」
谷田部さんは、ここに努めて約25年…今年で45歳の既婚男性…
メデル君の屋敷を任され……すぐに少人数制を導入が決まり…キッチンを1人で回さないと行けないのに最初は戸惑ったそうだ――――…
残された使用人たちからは、少なからず不満は出たと言う――――…
だが…
メデル君が一人一人に、ちゃんと説明をしたという――――…
もちろん…
僕の事も――――――――…
僕は、谷田部さんから借りたエプロンを着け…
玉ねぎを刻んでいたが……
どんどん――――涙が溢れていき――――…
刻む事が出来なくなってしまった――――…
「………メデル様は、本当に貴方を…愛している…
ここで、働く者は皆――――…それを知っていますよ」
「////ど、どうしよう――――…僕は、ここの皆さん…にも…守られていたんですね――――…ありがとう…ございます…ありがとうございます」
谷田部さんは、涙を流す僕をみながら、微笑み――――…
「………使用人に…ありがとうと、涙を流す…貴方が…メデル様のパートナーで…本当に良かったです」
谷田部さんは、不安そうに調理過程を見ていた轟さんに軽くウィンクをした――――…
パートナー…
僕みたいな…一般人で――――…良いのか不安だが…
すごく…嬉しかった…
そして、谷田部さんに教わり――――…
僕は、財御侍家の特製カレーを作ることが出来た――――…
初心者には、カレーからって…言われて作ったカレーだが――――…
奥が深くて…ビックリした――――…
後は、スモークサーモンのサラダとスープ……
僕は、緊張ぎみに……
食卓へ運んだ――――――――…
