君の愛しい玩具
第15章 【最終章】完成は〇〇年後?!
「はぁ~…」
「凄いため息がでたね?花田さん」
ハッと、頭を上げると…そこには山越さんが笑いながら立っていた
「山越さん!ヨーロッパから戻られていたんですね!」
山越さんは、プラネタリウム技術者として世界を飛び回っている
何年も高天学園の天文部のアドバイザーをしながらも本職の仕事はちゃんとこなしていた
「ちぃ~っす!」
長瀬君とも何度も面識がある
「長瀬さんは、見ないうちに体がまたデカくなったんじゃか?大学はラグビーの強い所に行くのかな?」
「推薦が通れば…有難いんですけど…」
長瀬君も…色々と考えているんだと思うと…
ポツンと……自分だけ置き去りにされた気分になっていく