君の愛しい玩具
第15章 【最終章】完成は〇〇年後?!
「花田さんは?進路……ん?」
山越さんは、流れで僕に進路を聞いてきた
「あ~…花田は…ちょっと複雑みたいっす」
「複雑?」
小首をかしげる山越さんが僕の隣に座り…
大きく深呼吸をした
「ねえ、花田さん――――…進路を決めかねているなら
私と一緒にヨーロッパに行きませんか?!」
「…………え…?」
僕は…山越さんの言葉が理解出来ず固まった
「花田さんは、まだまだ勉強するべきだ!
私は、今ヨーロッパの方でもプラネタリウムのプロジェクトに関わっているだけど……卒業したら…一緒に向こうで働かないか?私のアシスタントとして」