君の愛しい玩具
第15章 【最終章】完成は〇〇年後?!
そして――――…僕は山越さんと話をした
僕は…その足でメデル君の住む屋敷へと向かった
数週間ぶりの財御侍家の屋敷…
少しだけ緊張する
あらかじめ轟さんには連絡をしていたから
屋敷にはいつもの様にすんなり入れた
少ない使用人の方々とも仲良くなったこの屋敷は…僕の第2の実家なのだと実感する
「イトシ様…お帰りなさいませ…」
「ただいま……長く留守にして申し訳ありませんでした」
轟さんは、いいえと、首を振ってくれた
「メデル様はお部屋におられますよ…」
轟さんの言葉にでも僕は屋敷の階段に視線を向ける
「ありがとうございます」
僕は、轟さんに頭を下げるとその階段を登りメデル君の部屋を目指す