君の愛しい玩具
第15章 【最終章】完成は〇〇年後?!
「うん…僕の夢は、プラネタリウムの技術者だった――――…だから、山越さんの誘いは本当に嬉しかったんだ…
でも、僕の夢の軸にはメデル君が居ないとダメだって気がついたんだ…」
メデル君は、僕の肩を掴み怖い顔をする!
「俺は!イトシの夢を、叶えたかった!だから、天文学の最先端を学べる高天学園にイトシを呼んだ!
夢の尻尾をつかんで…俺の前から居なくなっても…
俺には、イトシと過ごした3年間があるから…大丈夫だからって…気持ちを押さえて――――…親父たちの約束を守って来たんだ!
プラネタリウムは…もう、イトシの夢じゃないのかよ…」
肩に…メデル君の指が食い込む…
「―――うん、解ってた…
でも、さっきも言ったけど…僕の夢には、メデル君が居ることが前提だったんだ――――…だから、メデル君の居ないヨーロッパやプラネタリウムは…僕にはなんの魅力もない――――…」
「―――はぁ?何だよ…それ…」
「それに…僕の両親には、ちゃんと後を継げない事を伝えたし……財御侍家で働く事を承諾してもらった…
好きな人の支えになりたい…って、ちゃんと伝えたし」
「///は?イトシ――――…」