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君の愛しい玩具

第18章 【番外編②】僕の愛しいご主人様②


こんなタイミングで――――…


僕は、石松さんの息子さんとその奥さまの写真を見上げた



「しかも――――…奥さんの方のご両親はすでに他界されていて…

石松さん夫婦しか…この子のには家族はいないんだ」




僕は、今度は石松さんを見た――――…



幸い、石川さんの奥さんは軽い認知症らしいが…症状は良くなることはなく…進行していくらしい


石松さんと奥さまはメデル君のはからいで、認知症治療の施設が整った保養所の方に入居することとなるという



よく見ると…石松さんも足が悪いらしく…杖をついて歩いていて…


部屋では足を引きずりながら少しずつ移動していた



まだ、寝ている赤んぼうなら老夫婦でも世話は出きるが…


1年もすれば赤んぼうは歩き廻り…二人より足は速くなる…



成長する孫に――――…二人は今後…置いていかれてしまう…




「息子の――――…いや、我々の宝でもある…希望でもあるこの子を…この手で育てたい…成長を見守りたい…


ですが――――…我々の時間はあまりにも少なすぎる…婆さんにいたっては、どんどん記憶が消えていく始末…

メデル様……希望を繋いで頂けますか?」







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