君の愛しい玩具
第4章 獅子の崖
「そう言えば…
僕は、メデル君の…何を手伝うの?借金返さないとだし…」
僕は、朝食を取りながら…メデル君と轟さんに聞いた…
「―――…あ、あ…ぁ~~~~~~~…」
メデル君は、パンをちぎりながら目線を斜め上で泳がせる…
「…轟の代わりに…学校での俺のスケジュール管理?」
「―――…はぁ?なにそれ…」
メデル君は、パンを口に運ぶと…慌ててコーヒーで流し込んだ!!!
「―――…イトシ様、私は学園の敷地には、入れませんから…
メデル様をよろしくお願いいたします…」
そんな事を言ったら…中学時代はどうしていたんだ?と、思ったが……
それで、借金が返せるなら…?と、深く突っ込んで聞かなかった…
「―――…メデル様…ここまで来ると…イトシ様の鈍感レベルは…世界遺産級ですね…」
「―――ん?轟さん?何か言いました?」
「黙って食べろ―――…全然進んでないぞ?
早く食べないと…初日から遅刻でもしたいのか?」
時計を見ると、あんなにあった時間が…
嘘のように進んでいた!!
「!!あっ、ごめんなさい!!」
僕は、慌てて少し冷めかけたスープを口に運んだ――――…