君の愛しい玩具
第4章 獅子の崖
通学は、基本的に車だそうで―――…
学園の門まで…僕とメデル様は轟さんの運転でスムーズに登校した…
歩いても…さほどの距離でもないが…
セレブの足は…高級車なのだと…つくづく住む世界の違いに…胃が痛くなる…
車を降りると…
他の生徒の視線がメデル君に向けられた!!!
「ごきげんよう」
「おはようございます、財御持さん」
「おはようございます」
ご…ごきげんよう――――…って、本当に言うんだ…
僕は、メデル君の後から…車から出たが…
行きなりの場違いに…轟さんを見てしまった!!
「大丈夫ですよ!ほら、胸を張ってください!メデル様の推薦です…自信を持ってください」
僕は、うなずき…
メデル君の後ろに付いて歩いた―――…