君の愛しい玩具
第4章 獅子の崖
「イトシ、クラスは別々だから…時間とかちゃんと把握しておけよ」
「――うん…」
正門を抜けると――――…受験で一度来てはいたが…見るもの全てがおとぎの国見たいに光って見えた!!
「―――…ここで…学ぶんだ…僕…」
僕は、キリリっと収縮する胃を押え…校舎を眺めた―――…
「―――…ここで学べば…お前の夢が…叶うかもしれないからな―――…」
僕の前を歩くメデル君が、立ち止まり…呟いた…
「///夢―――…叶う…かな…」
この場違いの…世界で…僕の夢が?
「///メデル君…いい加減なことばっかり…」