テキストサイズ

君の愛しい玩具

第4章 獅子の崖


「あ~…なんかね…いままで気にも止めてなかった事だったけど―――…

だよね…ここは…メデル君のテリトリーみたいな場所だし…場違いってもの…今日身を持って解った」



僕は、保険医から渡された胃薬見つめながら…軽く…


今の自分を嘆いた―――…



なんで…ここに来ちゃったんだろう…



なんで…メデル君は、僕を側に――――…





“専門の性処理玩具”




脳裏に響く―――…メデル君の声…



また、胃がキリキリと痛んだ……



「……い、…」



「大丈夫か?早く薬飲め―――…」



長瀬君は、痛がる僕に焦ったのか…


急かすように水を差し出す!!



「あっ、うん―――…うっ、ゲッホ!!グッフ!」



慌てたせいか!粉薬に噎せて、水がうまく飲めない!?



「ゴッホ、ゴッホ!!」



「花田!?大丈夫か?あっワイシャツ!!濡れてんじゃん!!」



ワイシャツに、水がたれ少し濡れたのを見
て、長瀬君は、僕をカーテン奥のベットスペースに入れる!!


「今、拭くの持ってくるから、ワイシャツ脱いでろ?具合い悪いのに風邪でも引いたら!!」



大げさと思ったが―…バタバタと世話しなく動く長瀬君に申し訳なくて…言われたら通りにした―――…





ストーリーメニュー

TOPTOPへ