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第11章 I4U

千晃side







宇「もう学校にも行けなくなって,部屋にこもってた頃かな…保健室の先生が家にやって来て。その先生も,過去にそれに近い経験してたの。そこで先生はね"自分に魅力がありすぎたと思え"って言ってくれたんだ」





魅力がありすぎた…


どういうことだか全く見当がつかない







宇「レイプされたのは,自分が華麗すぎたから。素敵すぎたから。綺麗すぎて男の気を引いちゃって,こんなことになった。…そう思えって(笑)
私も最初はむちゃくちゃだって思ったけどね…
こんなとこで立ち止まっちゃだめだって思った」


千「…どうすれば…進めますか…?」


宇「そんなの簡単じゃない。千晃ちゃんには,どこまででも支えてくれる仲間がいるでしょ?」



千「でも…」



宇「大丈夫。みんなは千晃ちゃんのことを絶対に置いていったりしないし,わかってくれる。それは千晃ちゃんが一番よくわかってるはず。そうでしょ?」



千「…」



宇「みんなにたくさん話聞いてもらいなさい。たくさん泣いて,たくさんみんなの温もりを感じて,助けてもらいなさい。1人で抱えたって,いいことないよ?ストレス溜まると太っちゃうし!(笑)」






そう言うと宇野先生は手を差し伸べてくれた




ゆっくりと先生に捕まり,立ち上がる







先生の後ろに続き,ゆっくりと光が差す部屋へ足を運んだ

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