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第11章 I4U

千晃side










顔はよく見えなかったけど,にっしーの声は震えていた




にっしーが私から離れると,今度は直也くんが私の隣に座って,優しくハグをしてくれる




直也君の次はまた誰かが,私を抱きしめてくれる





温もりを感じさせてくれる





もう,涙で前が見えない





真「ほら,秀太の番やで」

秀「……」





表情ひとつ変えずに黙って私に近づいてくる




怒られるかな…と思ったそのとき







誰よりも強く,優しく,私を抱きしめてくれた




千「秀…ちゃ……」

秀「もう…千晃が苦しむ姿は見たくないんだよ…だから1人で抱え込まないで…」







秀太が泣きはじめたことで,みんなの目にも涙が浮かぶ







秀「こんなになってまで…俺らのこと…守ろうとしてくれたなんて…俺…」




もうみんな,泣きすぎて顔がくしゃくしゃだ





秀「ありがとな…千晃…」


浦「…みんな泣きすぎ(笑)」


真「いや,直也くんも結構泣いとるやん(笑)」


浦「秀太が一番に泣くのが悪い!俺のは汗だ!」


日「ほんとな,秀太が泣くからさ〜…(笑)」


秀「俺のせいかよ。(笑)」


西「あ〜!泣いた泣いた!(笑)」


浦「もうみんな顔くしゃくしゃ!絶対明日は目腫れるな(笑)」




いつの間にか私も笑顔になっていた





西「明日海じゃん!!はやく寝ようよ!!」


真「お風呂は〜??」


秀「いいよ,眠いし(笑)」






みんなが寝る準備をしている


けれど,私ひとりだけ…動けなかった






秀「千晃…??」



それに気づいた秀太が私に近づいてきた

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