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第11章 I4U

千晃side







朝食を食べ終え部屋に戻り,水着に着替える






千「あざとか丸見えじゃん…」






胸元や首筋など,いろんな所に付けられたあざのような赤い跡が丸見えだった




移動のときはパーカーを着ようと考えていたけれど

これじゃ上着は脱げそうにない



おまけに足にも同じように跡が残っている




けれど,長ズボンは持ってきてない




日焼け止めで隠れるか,なんとか頑張ってみたものの



白い肌からは丸見え



それどころか跡が目立つ






消すことを諦めてみんながいる部屋へもどる







西「千晃遅いぞ〜………」


真「はよ準備…」


浦「それ…」


千「痛くないんだけどね…跡みたいなのが昨日から残ってて…」


日「キスマークじゃん」





すると秀ちゃんが立ち上がり,自分のジャージを私に渡してきた





秀「これ履いていきなよ」


千「でも…濡れたら悪いし…」


秀「俺もう1枚持ってるし」


千「ありがとう……」






秀ちゃんのジャージはふたつくらい大きいサイズで,足首をまくってなんとか履ける大きさだった






真「ぶっかぶかやん(笑)」


秀「まあ…海入れば目立たないと思うけど…」


千「…上にも結構,跡があるんだ…」





水着が見えない程度にパーカーのチャックを下ろし,下ろしていた髪を耳にかけ,みんなに肩と首筋を見せる






浦「結構ひどく付けてきやがったな…あいつら…」


千「やっぱ…引くよね…」


西「予想はしてたけどさ…ちょっとびっくりしたかな」


千「わたしっ…救護のところで…宇野先生と居ようかな!!」





嘘,ほんとはみんなとはしゃぎたい


体が痛むからビーチバレーとかはできないけれど,せめて水に触れたい


せっかくの合宿なのに,まだ楽しいことが少ない


だから,みんなで楽しみたい

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