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千晃side







ご飯も食べ終えたところで,ビーチに移動する




西「いぇーーーーい！！！！！」





にっしーと真ちゃんが勢いよく海に飛び込んでいった




それに続くように直也くん,秀ちゃん,だっちゃんも飛び込んで行く




パラソルの下で,その様子を眺めていた







？「お！伊藤さんじゃん！」




背後から誰かに声をかけられ,少しびくっとする



振り返ると,瑞穂と響生がいた





千「千晃でいいよ（笑）何してたの？」

瑞「そこのエステ行ってきた！！今から海入ってくる！」

響「それより,千晃ちゃんは海入らないの？」

千「体ちょっと痛むから…（笑）」

瑞「そうだよね…ごめんね…」

千「瑞穂ちゃんと響生ちゃんは悪くないじゃん（笑）」

響「でも…」

千「気にしないで（笑）それよりほら！海行ってきなよ！」

瑞「なんかごめんね…行ってくる！」

響「じゃあ,お互い楽しもう！」

千「そうだね！」






そう言って瑞穂たちと別れた







太陽に照らされて暑くなった砂浜に,1人で足をくぐらせてみる



向こうでは,たくさんの人がはしゃぐ声




それが余計に"孤独"を生む







入学したばかりのころに感じた孤独が少しずつ蘇る



あの頃,みんなが私のことを無視していれば


みんなと関わっていなければ


私は今,海ではしゃげたのかもしれない





でも…


あのときみんなが私に話しかけてくれなければ


海の中でも"孤独"を感じたのかもしれない






いろいろな感情が入り交じる






ふと前を見ると,さっきまで遊んでいた秀ちゃんが私のほうに歩いてくる




秀「千晃も少し海入らない？…もしかして,体調悪い？」

千「体調は全然大丈夫！（笑）」

秀「じゃあ,ほら」





秀ちゃんがいつもみたいに手を差し出してくれる





ゆっくりとジャージを脱ぎ,水着姿になった




秀「…」

千「やっぱ…変…だよね…（笑）ごめん,服…」

秀「着なくていいから…」

千「え…？？」

秀「…すげえかわいい…」





今までに聞いたことないくらい低い声で


耳元で,そう囁かれた