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第11章 I4U

秀太side







千晃から本音が聞けるのを,ずっと待っていた



"怖い"意外の正直な気持ちがあるはず



ずっとそのことを考えていた







秀「…千晃を守るとかほざいといて,結局少しも守れなかった…」




あの日の放課後約束した

"千晃を守る"






でもそれは,守ってる"つもり"であって

実際は守るどころか傷つけてしまった






千「私は秀ちゃんにたくさん…」

秀「ごめん…ごめん千晃…辛い思いさせてごめん…」





泣かないって決めたけど,無理


なにもできなかった自分が悔しくて情けなくて


それでも大丈夫って笑いかけてくれる千晃に申し訳なくて


なにかしてあげないとって探しても見つからない




それが苦しかった





2人で抱き合いながら声を震わせる






こんなにも人を守りたいって思ったのははじめてで



自分でもこの気持ちの正体がわからなかった




だから,どんな風に接したらいいのか分からずにいたけど








この気持ちの正体は本当に単純で,気づかなかった自分が馬鹿らしい































千晃が好きだってことに

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