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第11章 I4U

千晃side





私が泣くことで,苦しむことで



秀ちゃんのことも傷つけてるなんて思わなかった



秀ちゃんの前で弱音を吐くと,必ずごめんって謝ってくれるけど



知らない間に,傷つけていた





私が秀ちゃんの肩を濡らしたように,私の肩も涙で濡れていく






千「ごめんね…秀ちゃん…私…最低だ…」

秀「そんなことない…」







このとき決めた

もう弱い自分を見せない



見せてしまえば,また秀ちゃんを傷つける

秀ちゃんだけでなく,まわりの人のことも傷つける






それなら


1人で耐えたほうがよっぽどいい







静かに,心に誓った

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