無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

千晃side




それからしばらくして,席に戻る


はや足で歩く度に激痛が走ったけど,そんなの気にしてられない


殴られれば,耐えれば,みんなを助けられるんだから…




千「ただいま！遅くなってごめん！（笑）」

秀「千晃…なんかあったのかと思った…大丈夫か？」



秀ちゃんは鋭い



千「なんもないって！（笑）それより,バイキング取りに行こ！」

西「俺おかわりいくから一緒に行こっか！」





にっしーの後に続いて列に並ぶ



ほんとは食べられるような状態じゃないけど,隠し通さなければいけない




どうしようか考えていると,私の後ろにさっきの男たちが並んできた



案の定,にっしーやみんなの席から死角になる場所でわき腹を強く殴られた




千「…っ…！！」

西「千晃？どうした？」

千「あ…なんでもないよ…？（笑）」

西「体調悪い？」

千「ちょっとお腹が痛むだけだから…大丈夫！」

西「そっか,無理しないでね」






深く追求してこないにっしーになんとか助けられた




けれど,まさか1日に2度も殴られるとは思っていない



ちらっと男のほうをみると,怪しく笑っていた



？「1日２回で済ませてやるよ」



耳元でそう囁かれる

きつく睨みつけると,余計怪しく笑ってきた







負けてたまるか,こんなところで




お腹の痛みを精一杯こらえながら席に戻った







千「いただきます！」



取ったものに手がつけられるような状態じゃない

それでも必死に手をつけた




浦「あれ,千晃って少食だったっけ？」

西「少し体調悪いって」

日「え,大丈夫かよ」

真「具合悪いならもっと食べなあかんで〜」




隣にいる真ちゃんがそう言いながらわき腹をつついてきた



殴られたところをピンポイントでつつかれ,痛みでおかしくなりそうだ



このときばかりは真ちゃんが鬼に見えた