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第11章 I4U

千晃side





合宿も無事終わり,普通の学校生活に戻ってきた




あの日から殴られ続けて,もうお腹まわりはひどいあざになっている




殴られる度に瑞穂と響生に支えられてなんとか立ち上がる,そんな日々だった





でも,それも今日で最後




4日目の今日まで耐え抜けば,なにもされずに済む






放課後,屋上に来るように言われた私は,みんなに内緒で屋上へと足を進めた






?「ほんとにここまで耐えるとはな〜」

千「はやく殴りなさいよ…」

?「まあまあ慌てんなって(笑)」

?「今日は最後じゃん。だからさ…殴る残りの2発も最後にふさわしい強さでやんないとねぇ?」

?「こっち来なよ」



私は逆らうことなく,男たちの元へと歩み寄る



ロープで手首を固定され,屋上にある柱で繋がれた




?「じゃあまずは1発,お願いします」





一番強いと思われる男が私にじりじりと迫ってくる


強く目を瞑り,じっと待つ


男は,今までと比べ物にならないほどの強さで殴ってきた



千「っ…!!!!!!!!」



固定されてるからか,いままでのダメージが積み重なっているからか,もう痛すぎて言葉にならなかった



?「あれ,泣いてんじゃん(笑)」

?「痛すぎて言葉にならないでしょ〜(笑)」

?「あとは観客を待つだけだよ〜」

?「もう少しで来ると思うけど」









その言葉の少しあと


5人の人が勢いよくドアを開けて屋上に駆け上がってきた



浦「千晃っ!!!」

日「てめぇら…」

?「はい,ストップ」





みんなの視線が私に注がれる


いままで耐えてきた意味はなんだったのか



色々な感情から,涙があふれる





千「どうして呼んだの…なんで…」

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