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第11章 I4U

秀太side




千晃のトイレが終わるのをみんなで教室で待っていたとき




隣のクラスの瑞穂と響生が俺たちの元へ駆け寄ってきた



響「今すぐ屋上にきて!!早く!!」

西「は?何で…」

瑞「千晃が危ないの!!!」






急いで屋上に上がると,あの男たちの姿


その真ん中にはロープで固定された千晃がいた

俺たちを見るなり涙を溢れさせる




日「てめぇら…」

?「ストップ」



殴りかかろうとした日高が止められる



?「君たちは観客なんだから。ここから先は千晃ちゃんの判断次第なんだよね〜」






1人の男がそう言いながら千晃の制服をめくった


お腹周りには,紫のような黒のような,ひどいあざがある




秀「千晃…お前…なんで…」

?「あんなに一緒にいて,気づかなかったんだ。正義のヒーローが5人もいて(笑)」

?「守るんじゃなかったの?(笑)」



なにもできない自分が悔しい




?「お前らはそこから動くなよ〜。動いたら君たちの大切な姫がどうなるか」


男の1人が千晃の首にナイフを近づけた


真「っ…」


?「じゃあ,お姫様に選択してもらいま〜す」

千「な…に…」

?「選択その①。約束通り,あと1発殴られる。そうすれば俺たちはこいつらにも手を出さない
選択その②。ここでお前を離す。そのかわり,こいつらからは手を引かない。」



俺たちに勝てると思っているのか,勝ち気な発言をしてくる男



西「千晃!!俺たちが負けるわけない!!だから…」

?「観客がうるさいですね〜」


持っていたナイフを千晃の首に当てる男



?「どっちにしますか」

千「……て……さい……」

?「聞こえねえなあ。でかい声出せや。」

千「わたしを…殴ってください…」






すると男たちは千晃のロープを外し,両腕を掴んだ





?「頼まれちゃあ仕方ねえよなあ。ラストにふさわしく,生で殴ってやるよ」



男たちが千晃の制服を再びまくる



生々しい傷に向かって,男が拳をぶつけた



千晃がその場に倒れ込む





秀「千晃っ!!!!!!」

?「助けられなかったヒーローさんたち,頑張って〜」



男たちがそう言って出ていく


堪えられなくなって,男たちに殴りかかった

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