テキストサイズ

第11章 I4U

千晃side






殴られた瞬間



痛みを通り越して,全身が大きく痺れた



どこにも力が入らず,その場に倒れ込む




涙で揺らぐ視界の中で見えたのは,みんなが男たちに殴りかかる光景





私がここまでして守ったのに

この光景を見たくなくて耐えたのに

私のこの4日間はなんだったのか




千「やめて…もう…やめて…」




何度叫ぼうとしても声が出ない



私はただ,それが終わるのをじっと待っていた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ