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第11章 I4U

千晃side





勘違いしてたのかもしれない



今までずっと一緒にいたくせに



大切な人のことを全く理解していなかった






千「ごめんね,秀ちゃん」


秀「さっきから謝りすぎ(笑)」


千「え…そうかな(笑)」


秀「壊れた機械みたいにずっと謝ってたけど(笑)」


千「…ごめん(笑)」


秀「ほらまた(笑)」


千「口癖になっちゃったの!!(笑)」


秀「…やっと笑った。」




秀ちゃんに顔をつつかれる




秀「めちゃくちゃお腹痛いのに笑えなんて無理は言わないけどさ,せっかく一緒にいるんだから。笑ってた方が楽しいでしょ」


千「…そうだね(笑)」


秀「あ,千晃。お風呂入る?…って言っても…立ち上がるのもしんどいのに無理だよな」


千「一緒に入っちゃだめかな?」


秀「あの〜…。俺も男なんですよ,一応。」


千「ご,ごめんごめん(笑)」


秀「体拭くだけとかにする?タオル濡らして持ってくるけど」


千「じゃあそうする!」




そういえばここは秀ちゃんの家

部屋は綺麗に片付いていて,シンプルな空間





秀「はい。あと,この服使っていいから」

千「え…そんな,申し訳ない…」

秀「制服では寝れないし,それだとお腹も擦れて痛いだろうから。柔らかい生地の選んだつもりだけど…痛かったら教えて」




サラサラしたTシャツとパーカー,それに,ズボン

私のことを考えて選んでくれたのが伝わってくる




さっそく着替えようと思い起き上がる



千「…っ…た……」

秀「おい!!(笑)」




お腹に力が入らないため,1人で起き上がろうとしても痛みが出るだけだった




秀「馬鹿野郎(笑)こんな傷で起き上がれるわけないんだから(笑)」


千「ですよね…(笑)」



秀ちゃんに支えられて,なんとか立ち上がる






千「秀ちゃん…着替えるの…手伝ってもらってもいい?(笑)」

秀「…今回だけだからな」

千「申し訳ない…」

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