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第11章 I4U

浦田side





お「なんだそりゃ!!!ふざけた話だなおい!!!お嬢ちゃんは大丈夫なのか!!」



おっちゃんに説明すると,まあこの通り



日「今は秀太が面倒見てんの。1人じゃ動けないくらい酷い傷だし,グロいなんてもんじゃない色してる,ほんとに。」



おっちゃんは腕を組んでしかめっ面をする




お「なんでお前らが気づいてやれなかった」

浦「合宿の日のトイレが遅いのは少し気になったけど,それ以外は普通だった感じがして…」

日「痛み止め飲んでたらしいし」

真「殴られたのが…トイレの行き帰りとか,着替えで俺らのとこ離れたときなんやて」

西「たしかに立ち上がるのとか歩くのはおそかったけど,合宿のときのこともあって怖さからかな…って思ってたんだよなぁ」




お「…それじゃあ,次もお前らにはお嬢ちゃんを助けらんねえな」





その言葉が胸に突き刺さる





お「悪いのは誤魔化し続けたお嬢ちゃんか?周りのせいか?違うだろ」

お「合宿でそんなことが起こった後で,1人でトイレに行かせたり,いつもと違うと感じても突っ込まないお前らが悪い!!」

お「守ろうとするのは簡単だけどよ…守るのは簡単じゃねえんだ。人を守ることがどれだけ大変なことか,今回でよくわかっただろ?それを生かすだけだ!」

真「…おっちゃんは相変わらずええやつやな。(笑)」

浦「なんか,すっきりした」

お「明日もお嬢ちゃんのとこ行くんだろ?」

西「うん,そのつもり〜」

お「じゃあその前にうち寄ってけ!」

日「え,なんで?」

お「スペシャルバーガー全員分,タダで作ってやるよ!」

西「え!まじかよ!(笑)」

お「ポテトも袋いっぱいに詰めてやるよ!お嬢ちゃんに精つけさせないとな!」

日「ありがとおっちゃん!」







おっちゃんの店は,心も体もぽかぽかになる






お「じゃあ隆弘!あした9時くらいには完成させとくから取りに来いよ!」

西「は〜い」

日「ごちそうさま〜」





すがすがしい気分で店を出た

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