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第11章 I4U

千晃side





秀「俺,お風呂入ってくるけど…1人で大丈夫?」



どこまでも気遣ってくれる



千「うん!テレビ見てるから大丈夫!」

秀「わかった,行ってくる〜」






秀ちゃんが去り際にかぶせてくれたふわふわの布団

秀ちゃんの優しい匂いに包まれる







テレビがついているけど,普段あまりテレビは見ない

することもないから,スマホを開く

今日1日開いていなかったスマホには,LINEやメールが大量に送られてきていた






瑞穂 : 千晃ちゃん!大丈夫!?



響生 : そばにいたのに何もできなくてごめんね…(泣) なんかあったらいつでも頼って!



直也くん : 千晃〜,はやくお腹治せよ!そしたらみんなでまた海行こ!



にっしー : 元気だせよ!あしたおっちゃんのスペシャルバーガー持ってくから!



だっちゃん : あんまり無理すんなよ〜?俺らはいつでもそばにいるからな〜



真ちゃん : 千晃〜!ちゃんとごはん食べて精つけるんやで〜!



宇野先生 : 千晃ちゃん!宇野です!酷い怪我したって聞いて心配でメールしちゃった、、。何かあったらいつでも保健室きてね♡待ってるよ♡






これ以外にもたくさんのLINEやメール


なんだかお腹の痛みが和らいだ気がした







秀「ただいま〜」




濡れた髪をタオルで拭きながら秀ちゃんが戻ってきた


お風呂に入ったからか,少し目が潤んでいる


だぼっとしたズボンをゆるく履いていて


上はTシャツの上にパーカーを羽織っている


たまに髪から零れる水滴が秀ちゃんの首筋や胸元に流れていく


それが妙に色っぽくてかっこいい




秀「千晃〜,あったかいの飲む?」

千「あ!飲む!」

秀「何にする?コーヒー,お茶,ホットミルク,ココア,紅茶があるけど」

千「ホットミルクかなぁ〜」

秀「わかった〜」







1度かっこよく見えると,もうずっとかっこよく見えるわけで

キッチンに立つ秀ちゃんもかっこいいな…なんて




…そう思ったことは,私だけの秘密にしておこう

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