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第11章 I4U

千晃side





最後までにっしーに助けられたまんまだった


自分の口から最後まで伝えるって決めたんだけどな




瑞「あ!千晃!倒れたって聞いたけど!」




廊下の向こうから瑞穂と響生が歩いてきた




千「うん…もう大丈夫だよ(笑)」

響「…ってか千晃,何かあった?」




ほ〜ら,鋭い,この子たちは




千「にっしーと…別れてきた…」

瑞「どうして?」

千「恋に…気づいたから…」

響「…やっとか〜!!!!!!(笑)」

瑞「遅すぎるぞ千晃め!(笑)」

千「みんな気づいてたの?(笑)」

瑞「あと何100年待てばいいのかなって思ってたよ〜」

響「でも…末吉くん,冷たいんでしょ?大丈夫?」

千「ん…頑張る…(笑)」

瑞「そのいきだ!がんばれ!」




とぼとぼ歩いているうちに,いつの間にか教室に


にっしーとも気まずくて,だっちゃんは全てを知ってて,秀ちゃんとは話せなくて…


やばい,自分でどんどん居場所をなくしてる




なんて危機感を持ちつつ,教室のドアに手をかける





?「な〜にため息ついてんの。(笑)」




後ろから聞こえた声で振り返ると,にっしーの姿


私の頭の上からドアを開け,勢いよく教室に飛び込んでいく



…気まずくならないように,やってくれたんだよね






真「あ!千晃!大丈夫か!?」

千「うん…おかげさまで…」

浦「俺たちはひさびさに見たけどさ,最近…フラッシュバック結構あるの?」

千「うん…昨日も1回…」

西「そんなに!?」

日「え,大丈夫なのそれ」

千「季節の変わり目でいろいろ変わってくるからじゃないかな…(笑)」

学級委員「予鈴鳴るから座って〜」






その声で席につく

隣を見ると,いつも通りスマホをいじる秀ちゃん




千「秀…ちゃん…あの…」

秀「…なに?」

千「みんなに…秀ちゃんが過呼吸に気づいて落ち着かせてくれて…運んでくれたって聞いた…」

秀「…そ」

千「本当に…ありがとう」

秀「ん。」





やばい,めちゃくちゃ泣きそう

下を向いて必死にこらえる


西「そんなの気にしてたら始まんねえよ((ボソッ」



にっしーに後ろから耳打ちまでされた







大丈夫かな…この先…

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