テキストサイズ

第11章 I4U

千晃side




浦「じゃあ1本70%でいきます。はい!」




かけ声と共に絶賛全力ダッシュ中,伊藤千晃です

…にしても選抜メンバー速すぎる!!!



みんなはたして本当に70%で走ってるのか

秀ちゃんなんで私が見えないところまで走り終えてるし

私が全力で走っても全く追いつけません!!!




千「みんな…速すぎ…」

浦「千晃も充分速いって!」




どのクラスもみんな速いけど,特にうちのクラスは速い

…いや,5人が速すぎるんだ



秀ちゃんはもう論外(え)として

直也くんは足が長いからかまだまだ余裕そう

だっちゃんと真ちゃんとにっしーは虎みたいに走ってく



こんなんで大丈夫なのかな…




真「千晃,バトン受け取るとき下から流したほうがスムーズなんだけど…どないする?」

千「じ…じゃあそれで…」

真「ほないくで?」




20mのゾーンの中に真ちゃんが全力疾走してくる

…下から流すってどーゆーことだろう…

とりあえず手を下で構えて走り出す


すると,下に向けて出している手の間にするっとバトンが入ってきた


いろいろ突然すぎてわけのわからない私

スピードを落としてしまい,挙句の果てに真ちゃんと激突


千「ご!ごめん真ちゃん!」

真「千晃…頑張ろうな…(笑)」

日「あれは相当練習しないと…(笑)」

浦「じゃあ次のペアでやって!」




次のペアは秀ちゃん



頑張って追いつかないと…と思い全力疾走

しかし秀ちゃんはなかなか動く気配がない

気づけば足を止めていた


秀「なんで足,止めてんの」

千「え…だって秀ちゃんが止まってるから…」

秀「ばーか。お前に合わせてんの。俺が先に出たらお前が追いつけねえだろ」




あ,そーゆーことか

秀ちゃんもなんだかんだ言って考えてくれてるんだなあ〜とちょっと嬉しくなる



秀「何ニヤついてんの。速く」

千「あ…うん…」




なかなか噛み合わない練習
う〜ん…勝てる気がしない!(笑)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ