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第11章 I4U

千晃side





もう2週間後に迫った運動会のために

先生が合宿をすることにしたようで…

絶賛リハーサル中でございます…(笑)




私は今何をしてるかというと…

家庭科部の先輩が作ってくれた衣装着せられております。宇野ちゃんに。(笑)


スカートが膝よりほんの少し下の丈のショートドレス


上は肩が出る,オフショルのようなつくり





宇「それにしてもこのクオリティーすごいよね!」

千「ほんとにね…私には勿体ない…」

宇「当日はメイクもしてあげるから!とりあえず今はこれで!」





今日に連れられて,いよいよリハーサル



浦「千晃衣装じゃん!」

秀「めっちゃ似合ってる」

西「千晃お嬢様だね!(笑)」







男子のダンスが終わるまでは舞台袖で待機の私たち


千「ってかにっしーたちもかっこいいの着てるじゃん(笑)」

浦「似合わないけどね。(笑)」



先生「じゃあリハいくぞー。3、2、1、スタート。」






舞台袖から少しみんなを覗く


秀ちゃんがセンターでまずはソロダンス


全員が揃って踊る…という部分はないものの


それぞれが目立つ構成,魅せる組み合わせ




圧倒的なパフォーマンスに目が離せなかった

ここまでくると緊張してしまう自分



演出の問題上,最初はアカペラで歌い出さないといけない

歌い出しは雰囲気さえ作れればどこからでもいい…と言われたけど…




浦「じゃあさ,歌い出し…♪いつからだろう 些細なことで…にしたら?そーすればすぐサビで俺ら入っていけるし」

千「うん…そうする…」

西「なにガチガチになってんの(笑)リハだよどうせ(笑)」




ひとつ息を吐いてステージに上がる


私はたしか…秀ちゃんと離れる…という演出


自分の立ち位置につくと,私に背中を向ける秀ちゃん


アカペラだから,区切りがいいところで大きく間を開ける



千「…♪いつから〜だろう〜…」




この歌詞が前までの私たちに合いすぎてて,なんだか胸が締め付けられる

もし…まだ秀ちゃんと話せてなかったら,その場で泣いてたかも…




千「…♪ささいな〜ことで…」




サビで大きく盛り上げたくて,サビの直前までゆっくり歌う

そしていきなり,CDのリズムに戻す

…やばい,最高に楽しい

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