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第11章 I4U

千晃side




宇野ちゃんに連れられて,先生たちの食事場所へ足を踏み入れる



宇「おじゃましま〜す!」




宇野ちゃんが大きい声を出すから,先生たちが一斉に私たちの方を向いた


体育祭参加してないから怪しまれるじゃん…


そう思ったのもつかの間




先生A「伊藤さん!?随分痩せたね…」

B「しばらく来てないって言うから心配してたんだよ,みんな」

千「あ…ありがとうございます…(笑)」




なんでみんな私のこと知ってるんだろう…




先生「伊藤!俺は絶対お前が来るって信じて待ってたぞ〜!」

千「…なんか嘘くさいです,それ」

先生「一応,パフォーマンスもお前が来なかったときのやつ考えてたし補欠も立ててあるけど…みんな伊藤は絶対来るって考えてたから,お前が参加したい時にやればいい!」

千「先生…珍しくいいこと言った…(笑)」

先生「学級委員には?」

宇「末吉くんに伝えてもらってます!」

先生「よし!午後の部が始まるまで20分くらいあるから,クラスのところでゆっくりしてていいぞ〜」

宇「じゃ!失礼しま〜す♡」





…語尾にはーとが見えたのは気のせいってことにしておこう





宇野ちゃんに連れられてクラス席の方に歩く途中も,たくさんの人に見られた


…そんなに変かな…私…



学委「あ!伊藤さん!」

B「おはよう!待ってたよ!」

C「伊藤も来で全員揃ったし!こりゃ優勝するしかねえだろ!」

全員「おーー!!!!!!」



目頭が熱くなる

クラスみんなが温かく迎えてくれるなんて思ってなかったから




西「千晃おかえり!」

日「ただでさえ勉強できないのに休んでど〜すんだよ〜(笑)」

千「ふふ(笑)」

宇「じゃあ私は救護席に戻るけど,体調悪くなったらすぐ来るんだよ?」

千「うん!ありがとう!」







?「…ち…あき……?」

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