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第6章 Still love you

((梓side))








秀「西島,すごい元気ないんだ。俺たちの前で笑わなくなった。撮影はすごい表情硬くて,暗くて。番組の収録もすごい静かでね。どうしたのかって聞いたらいきなり泣き出すからさ」









隆はこう言ったらしい








「梓を離したのは自分に責任があるのに,理由があるはずなのに,それを探すことすらできない。」




「彼氏失格にも程があるし,離れられて当然のはずなのに,それでも諦めきれない自分が悔しくて。」



「会いに行こうと思えば会えるのに,きちんと別れを告げられたときが怖くて踏み出せない自分に腹が立つんだよ……自分って最低だなって」








その話を聞いて,号泣した








秀「なぁ,会いに行ってやってよ」

「私には…そんな資格…」

秀「西島は広瀬ちゃんに会えれば充分だと思うけど??」

「…でも……」

秀「無理は言わない。気が向いたらでいいから。ね。」

「わかった…」

秀「今日はありがとう。また来るね!」



















会ってやってよ








そう言われたけど会いに行けなかった








隆を苦しめた自分に








会いに行く資格なんてないから

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