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第7章 Memory Lane






??『はづちゃん…』






下を向いて歩いていると、突然誰かに声をかけられた






" 秀…太くん… "


秀『な〜に、また泣いてんの?(笑)』


" ……目が痒くて… "


秀『また西島と、なんかあったんでしょ』







秀太くん


隆のグループのメンバーで、常日頃から相談に乗ってもらったりしている


倦怠期だということも秀太くんに相談している








『…そっか………』


" やっぱ…芸能人の人と付き合うのは無理なのかな… "


『…じゃあ、俺と付き合ってよ』


" …え…? "


『後悔させない。泣かせない。絶対に守りきる自信あるけど』


" でも… "


『…わかってるって(笑)冗談(笑)』


" …秀太くん… "


『…はづちゃんから見たら西島は"芸能人"で、違う世界に住んでる人だって思うかもしれないけどな。街でゴミ拾いしてるおじちゃんも、コンビニでアルバイトする兄ちゃんも、俺らからしてみればみんな同じ人間なんだよ』


" … "


『はづちゃんの気持ちを受け止めるのが西島の彼氏としての責任で、義務だろ。はづちゃんの正直な気持ちぶつけてきな。それではづちゃんが苦しい思いしたっていうなら俺から一言いっておくから。』


" 秀太…くん…ごめん…っ…"


『なんで謝るんだよ』







___ 秀太くんは、いつもまっすぐ想いをぶつけてきてくれた


二年前の夏に初めて告白された

そのときから既に私は隆が好きで、お断りしてきた

でも、まっすぐに私を見つめてくれて

ずっと変わらず、こうして気持ちを伝えてきてくれる

隆がいなければ、私は秀太くんと付き合っていたかもしれない




秀太くんはあまり喋らないし、かっこいいけれど少し怖い印象を持つ人が多いかもしれない

でも実際は、メンバーの中でいちばん優しさに溢れている

スタッフさんやLIVEの観客、メンバー、通りすがりの人

周りの人をよく見ていて、困った人にそっと手を差し出せる、そんな人だ

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