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第11章 I4U

千晃side





それからあっという間に時間が過ぎ、ここの高校の伝統である夏合宿が始まった





日「ねえ!めっちゃ海綺麗!!」

西「ほんとだ!!すっげえ!!!」

真「ビーチバレーやろうや!!!」





この3人は相変わらずテンションが高い




そんな一方、隣では秀太がぐっすり寝ている





千「直也くん、秀太きのう何時に寝たと思う?(笑)」

浦「…寝てないだろうな。(笑)」









班での活動がメインのこの合宿


大体のほかの学校が4月に行うホームルーム合宿の代わりのようなものらしい






先「じゃあまず宿に荷物を置いて、それから大ホールに集合してね〜」








部屋は隣のD組の女子と同じ


話したことない人だから、正直不安だった


恐る恐るドアを開けると…





千「こんにち…」

?「でさ〜!!それがね…」

??「うっそ!!まじ!?アハハハハ!!!!」






肌が黒めで茶髪

つけまつげがびっしりとついていて、化粧も濃い

ひとことで言うと、ギャル






千「あの…!!!C組の伊藤千晃です…よろしくお願いします…」


?「…そこに名簿あるから名前見れば?」






片方の人に冷たくそう言われた

なんだか、仲良くできなさそうな人…



よく見ると、その人たちの左手首には見覚えのある虎のタトゥーが入っていた








" 虎の小さなタトゥーは、この辺で有名な不良。うちの学校にもいるんだ…。目をつけられたら最後だから、念のため気をつけてね!!"




前に親友の友香里に言われたことを思い出した


…できるだけ、何もしないように…





そう思い、部屋の名簿を見る





: 大森 瑞穂(おおもり みずほ)

: 眞山 響生(まやま ひびき)




話しかけるのは諦めようかな…

でも、ここに1人は心細いし…




集合時間が近づく


女の子2人が立ち上がり、出口のあるこちら側へあるいてきた





千「あの…!!みずほ…さん、ひびきさん…よろしくお願いします」

み「…よろしく」

ひ「てかあんた、西島くんたちと仲いい子だよね??」




唐突すぎて驚いた





千「あ…うん…そうだけど…」

み「あの5人の連絡先、教えてよ」

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