テキストサイズ

第11章 I4U

秀太side





長い長い説明も受け終わり、

調理場所へ移動を始めたとき、千晃の靴紐がほどけたようだった






千「みんなちょっと待って!!!」





千晃を待っている間、みんなで変顔をして遊んでいて、千晃の様子を見ている人が誰もいなかった






?「おい…てめぇ…そんなとこで座り込んでんじゃねえよ!!!!!」

千「キャッ…ご…ごめんなさい…!!」







千晃と、不良のような人がぶつかってしまったようだった


…おそらく不良のほうからぶつかっていったのだろう


なんとその男は千晃の胸ぐらを掴み、イライラをぶつけるように声を荒らげていた






気づけばみんなの足は自然と千晃の元へと動いている






日「…てめぇふざけんなよ…!!!!離せや!!!!!!」


男「…いちいちうっせえなあ…こいつが座り込んでんのが悪いんだよ!!!!!!」






そう言って千晃に殴りかかる




そのタイミングで男の後ろから直也くんが、男が振り上げた腕を止めた



片腕を腕を力強く握られた男は、千晃を掴んでいた反対の手を離し、千晃はその場に崩れ落ちた



浦「女の子に手を出すのはよくないと思うよ〜?(笑)」

男「…っ…」

浦「…殴りたいんなら、外でやってくれない?」





直也くんはそう言うと、ゆっくりと男の腕を離した



男は黙って逃げていった







日「千晃…大丈夫か!?」

千「…こわっ…かった……うっ…」





その目からは絶えず涙が流れていく






千晃をゆっくりと起こし、優しく抱きしめる




体がかすかに震えていた







秀「ごめん…守るって約束したのに…」


千「しゅ…た…は……何も…」


西「…もう絶対、怖い思いさせないから。」







調理の時間が迫ってきていたため、俺と千晃以外のみんなに先に作るのを進めてもらい

千晃が落ち着くまで、海が見えるところで少し休むことにした

ストーリーメニュー

TOPTOPへ