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TRAP

第1章 Next stage

((伊藤side))

▹▸ 回想有り




先週,突然社長に呼び出された



社長とは同じ会社でも今まで1度も話したことがなく,近くで見るのも始めてだった




このことについて,解雇されるのではないかと同じグループ内で噂にもなった






千「はじめまして,伊藤千晃と申します。」


社「社長の新沼だ,よろしく」


千「よろしくお願い致します。」


社「早速だが伊藤さん,あなたにa-classに移ってほしい」


千「えっ……こんな私が,ですか…?」


社「この前の伊藤さんの企画のおかげで,会社の売り上げが約1.5倍も上がった」


千「1.5倍…ですか…」


社「これだけ素晴らしい成績を残せる伊藤さんなら,a-classでその力を発揮していけると思ってね」


千「でも…私…まだ半年で…」


社「a-classに年数なんて関係ないよ。大丈夫,君ならやれる」


千「…わかりました,やらせてください」








会社の7階は






ベテランの社員でも入ることができない場所






そこに存在する"a-class"は




各チームのトップクラスでも入れないほどの超エリートチーム




社長から直接指名された人しか入れないと言われている




社内でも,よくa-classの話が聞こえてくる




聞くところによると,成績優秀なだけでなく美男美女の集まりで




社内で隠れファンクラブができているらしい






そんなa-classに突然,異動指示が出た






その話は瞬く間に社内に広まった






社員A「千晃さん,半年でa-classなんてすごいわね!」


社長B「でも,大丈夫?a-classは相当厳しいって聞くけど…」


課長「伊藤さんならきっとやっていける,あれだけの成績を残したんだから」





チームのみんなはそう言って送り出してくれた

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