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TRAP

第3章 Last Love

千晃side





目が覚めると、隣にいたはずのだっちゃんがいない





千「だっちゃん…?」





広い部屋に出ると、ベランダから外を眺めるだっちゃんがいた





千「おはよ〜」


日「あ、千晃。おはよ」


千「どうしたの?」


日「…どうしたら、届くかなぁって」


千「何が?」



日「俺の…気持ちが」



千「私でよければ…相談乗るよ?手伝えることもあると思うし!!」











こんなこと聞かなきゃよかったのに


言わなきゃ良かったのに










日「俺さ…宇野のこと好きなんだよね…(笑)」









千「そ…うなんだ…」








立ってるので精一杯だった



いま、うまく笑えてる自信が無い







千「だ…っちゃんなら…届けられるよ…きっと」


日「だといいなぁ〜(笑)」


千「わ…たし…寒くなってきたから戻るね…!」


日「あ、うん。ありがとな」







慌てて部屋に戻った


期待してた、馬鹿みたい







上着を片手に、外へ飛び出した

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