
箱………仇
第6章 愛と言う箱――――…
「………俺は―――…それを助けただけ――――…
寿子……お前は――――…寿江の愛に守られ…
産まれてきたんだ――――…だから…
お前は…幸せにならないといけない――――…
いいか?
お前は、平 寿子――――…
安倍 浩二――――…と、言う人間とは…無関係だ…
だから…これから起こる事は――――…寿子…
お前には、関係のないことだ――――――――…いいね?」
「…………うそ、やだ――――…お父さん…やだよ」
私は、父の言葉が――――…凄く怖かった――――…
怖いのに――――…
優しくて…
戸惑った――――――――…
