箱………仇
第6章 愛と言う箱――――…
「――――寿子…
お前は、こんな男は知らない――――…近所の…住人!挨拶以上の付き合いは無かった!
寿子、お前は幸せになるんだ!!!
復讐に身を焦がし――――不幸になんかなるな!!
お前は――――…俺の愛した…たった一人の――――…宝物なんだから!
俺は、彼女の最後の望みを叶える――――…
アイツには…地獄に、落ちてもらわないと――――…」
私は――――…泣きながら…父を見上げる…
「お父さん……お父さん――――…やだ…よ――――…」
「寿子………お父さんは、幸せだったよ――――…」
「――――やだ…よ――――お父さん!お父さん!お父さん――――…お父さん――――――――――――――――――――――――…」
「…………寿子…ありがとう…」
父は――――…
部屋を出ていった…