ある晴れた冬の日に
第3章 約束
まさか先生が図書室にいるなんて。今日はツイてる〜、ふふ。
私は先生が寝てるのをいいことに、側に寄って観察した。
寝顔もすてきだな。
前の学校でも、きっとモテてたんだろうね。
どんな夢を見てるのかしら。
しかし私は、はっと気づく。
先生の目尻に光るものを見てしまったのだ。
ナミダ…?
「っ」
私は何の躊躇もなく自分のハンカチで、そっとそれを拭った。
「…ん…」
「あっ、先生…」
すぐ間近にある先生が目を覚まし、驚いた表情になる。
「ごめんなさい、起こしちゃいましたね」
「…っ!?」
その瞬間、ガバッと飛び起きた先生が私の腕を掴んだ。