ある晴れた冬の日に
第3章 約束
教室の掃除当番を終えると、私は図書室へ向かった。
私のクラスからはかなり離れているため面倒なのか、あまり利用する生徒はいなかった。
でもみんな知らないんじゃないかな。
新刊はもちろん、雑誌類も豊富に揃えられていて楽しい所だって。
一歩足を踏み入れて見渡すと、図書委員が2人、作業をしていて、あとはシン…と静まり返っていた。
私は借りた本を返すと、バスの時間までここで時間をつぶそうと思った。
そして本棚をあちこち見て回っているうち、
ん?
入り口からはわからなかったが、奥の窓辺で誰かが眠っているのを発見。しかも…。
「っ」
見覚えあるスーツに、私の胸が高鳴る。
そぉっと近づいて確かめると…
やっぱり三上先生だった。