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ある晴れた冬の日に

第4章 告白


「ただいま〜。あっ、ゆなちゃん来たの〜?」

家に着くと近所に住む姉が、2才になる姪を連れてきていて、母や父と先に
クリスマスパーティーを始めていた。


「萌音、待ってたのよ〜。ケーキ食べるでしょ?」

と姉が明るく言う。

「うん食べる!」

お腹はいっぱいだったけど、甘いものは別だった。


「シャンパン、持ってこなくちゃね」
と、母が穏やかな笑みを浮かべて席を立った。
ゆなが楽しそうにはしゃぎ回っている。
こんな、どこにでもある家族で過ごすクリスマスの夜。


私が生まれて

きっとこの姪っ子のように、家族から大切に愛されて、
17年間育ってきたのだと思う。

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