ある晴れた冬の日に
第8章 アタック!
先生の車を見つけると、ドキドキしながら近寄ってゆく。
バンッ…
先生が降りてきて私に言った。
「すまない遅くなった」
「先生、はいチョコレート。これだけ渡したかったんです」
「えっ、それはありがとう。僕なんかもらっていいのかな?」
「もちろんですよ…それじゃあ私はこれで」
その時先生が言った。
「君が生徒じゃなく、もっと大人だったら」
「えっ…?」
「まだ帰さないんだけど、しょうがないよな?」
ドクン、
それは、私に好意があると受け取っていいの?
まだ帰りたくないのは、私もだった。