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ある晴れた冬の日に

第2章 良の想い


着いたのは、人影のない校舎裏。

「私、何かしたんでしょうか…?」


「いや、そうじゃない。君はずっとこの街に住んでいるのか?」

「…そうですけど」

「そうか…。お願いがある。一度抱きしめさせてくれないか?」

抱きしめ…って。
この先生おかしいわ。逃げなきゃ…。

「何を言ってるんですかっ、だめですよ。意味が分からない」

「確かめたいんだ」

「えっ…」

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