真冬に咲く花
第3章 壁
雅「大野君 大丈夫?」
智「はい。」
雅「俺ね 相葉雅紀。 昨日は自己紹介する前に大野君帰っちゃったからさ。よろしくね。」
雅紀 俺はお前がうらやましいぞ。
臆することないもんな~。
智「こちらこそ」
それだけ言うと 机に突っ伏してしまった。
それにもめげない雅紀が話しかける。
雅「部活決めた? 俺も翔ちゃんもサッカー部だよ。サッカー部入んない?」
智「…。」
雅「来たばっかで寝てんの?」
智「…。」
雅「ねぇったら…」
肩に手をかけようとした雅紀の手を彼の手が掴んだ。
雅「痛ッ!」
智「僕に…触るな…」