
密猟界
第8章 狩りの時刻
「蛇がサタンの化身ってさっきわかったよ」ブランデーに手を伸ばした。「揺れなくなった」呟くと、「腹いっぱいになって寝てんだろう」「サタン…?」
ブランデーを注ぎ、「あぁ…」ため息まじりに云った。
天井を見上げて、「さっき。あの踊り場…あのモンスターの地下宮殿が真下にあったんだ」「地下墓地?」「そう」「あの向こうの石のドア。─シェルター。あれを閉じ込めようとした」ため息にブランデーの匂い。
「どうしよう。ユノ…兄さん?」落ち着きなく、部屋の片隅に転がっているリュックにかけより、ごそごそやっていたが、「…あ? あれ?」振り返り、「スマホ、動かない」絶望した瞳をユノに向けた。黙って自分のスマホを差し出すと、ひったくるように取り、いじくる─が、がっくりと床に膝をつく。「俺のもか」顔を上げたが、目が泣いた後のように、血走っていた。
「様子を見に行ってみよう」廊下に出るユノの後ろを、あわてて追い、カーキ色のTシャツの広い背中に、縋りつく。
「ユノォ~」笑って、「最悪、アナコンダちゃんのうんこになるだけだ。チャンミン」「嫌だ、汚い」「お前は、キレイ好き過ぎの潔癖症だからな」
ブランデーを注ぎ、「あぁ…」ため息まじりに云った。
天井を見上げて、「さっき。あの踊り場…あのモンスターの地下宮殿が真下にあったんだ」「地下墓地?」「そう」「あの向こうの石のドア。─シェルター。あれを閉じ込めようとした」ため息にブランデーの匂い。
「どうしよう。ユノ…兄さん?」落ち着きなく、部屋の片隅に転がっているリュックにかけより、ごそごそやっていたが、「…あ? あれ?」振り返り、「スマホ、動かない」絶望した瞳をユノに向けた。黙って自分のスマホを差し出すと、ひったくるように取り、いじくる─が、がっくりと床に膝をつく。「俺のもか」顔を上げたが、目が泣いた後のように、血走っていた。
「様子を見に行ってみよう」廊下に出るユノの後ろを、あわてて追い、カーキ色のTシャツの広い背中に、縋りつく。
「ユノォ~」笑って、「最悪、アナコンダちゃんのうんこになるだけだ。チャンミン」「嫌だ、汚い」「お前は、キレイ好き過ぎの潔癖症だからな」
