
密猟界
第4章 闇の中の謝肉祭(カーニバル)
……ア─あぁ…雨? 雨の…音─? ……「ユノ。……」見上げると、黄金の髪を濡らしたチャンミンが、ベッドの脇に立っていた。「チャン─ミン」掠れ声が、出た。しゃがんでベッドの毛布に、肘をついたチャンミンが、「…気分、どうですか」 ─淡い、温かな、お湯の香りが白いTシャツをつけた身体から、ただよってきた。
(こんなこと─前にもあった、…気がする)「あ…。うん…」「どうなんですか」「いや─外…、雨?」「え? ……」チャンミンが眉をひそめる。ユノは顔をチャンミンから逸らした。
「ユノ…もシャワーどうですか」チャンミンに云われ、ユノは自分が裸のままで、シーツにくるまっているのに気づく。
「ユノは、穴のなかで倒れて…砂埃で、真っ黒になっちゃって…だから服は洗いました」「倒れた─?」「暗がりだったから…転んだんでしょう。ユノ脚…、痛みませんか?」ユノはかぶりを振った。「まだ─寝てても、いいんですよ?」チャンミンは優しい眼差し。 「起きるよ─」ゆっくりと、ユノは纏わりつくシーツを、身体から剥がす。
(こんなこと─前にもあった、…気がする)「あ…。うん…」「どうなんですか」「いや─外…、雨?」「え? ……」チャンミンが眉をひそめる。ユノは顔をチャンミンから逸らした。
「ユノ…もシャワーどうですか」チャンミンに云われ、ユノは自分が裸のままで、シーツにくるまっているのに気づく。
「ユノは、穴のなかで倒れて…砂埃で、真っ黒になっちゃって…だから服は洗いました」「倒れた─?」「暗がりだったから…転んだんでしょう。ユノ脚…、痛みませんか?」ユノはかぶりを振った。「まだ─寝てても、いいんですよ?」チャンミンは優しい眼差し。 「起きるよ─」ゆっくりと、ユノは纏わりつくシーツを、身体から剥がす。
