テキストサイズ

腐男子恋愛日常-parallel world-

第2章 ~リスタート~

「ッ!?」

そんなことがあったから、高校では腐男子の部分を隠して過ごそうと思ってたんだよね…。

「でも、高校でも腐男子を隠さなかった
自分を押し殺してまで、日々を過ごしたくなかった」

そのおかげで、総一朗と飛鳥と他のクラスメート達も受け入れてくれた。

「ヤンキーが腐男子でも良いじゃんか
それで誰かに迷惑かけたの?かけてないでしょ?」

「……。」

「だから、腐男子が格好悪いなんて言わないでよ」

言いたいことを全て吐き出し、ハッとなって気づいた。

梶君は、下を向いて黙り込んでいる。

ヤバい、怒らせちゃった…?

「あの、梶君…ゴメン…それじゃあ…。」

「待て」

「ッ!?」

早くこの場から立ち去ろうと、歩き出そうとした途端に梶君に呼び止められた。

梶君の方を向くと、意を決したように僕の目を見る。

「日向……俺と腐男子友達になってくれ!」

「えぇッ!?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ